赤れんがのチェンバロ
赤れんがには由緒あるチェンバロが設置されています。毎年このチェンバロを使ったコンサートを行っています。個人での利用も受けつけています。
チェンバロとは
チェンバロは16-18世紀にヨーロッパの貴族の象徴としてひろく用いられた、鍵盤を持つ撥弦(はつげん)楽器です。その時代や国によって独特なつくり(製作技術)をしています。鳥の羽軸(うじく)などで作られた小さな爪(プレクトラム)が金属製の弦を下から上へはじくことによって発音されます。
1551年、フランシスコ・ザビエルがキリスト教布教の許可を得るため、大内義隆に「マニコルディオ」という楽器を贈りました。「マニコルディオ」とは小型で箱形の楽器でしたがその後改良されてチェンバロになったと伝えられています。
1995年、山口市はこの史実にちなんで、大内氏の家紋「大内菱」と、ザビエルの紋章を施したチェンバロを製作しました。爪にはコンドルの羽軸を使っており、優雅で華やかなその音色は聴く人を魅了しています。
18世紀フレンチモデル 2段鍵盤 音域5オクターブ
全長236センチ
幅94センチ 高さ98センチ
楽器製作者 佐藤裕一(神奈川県)
装飾 高倉由美子(宮城県)
赤れんがのチェンバロ
チェンバロとは